ロッキング・オンと渋谷陽一氏

 音楽、特に洋楽ファンの皆様の中には雑誌「ロッキング・オン」(以下RO)をご存知の方も多いと思う。最近音楽雑誌や音楽評論とは縁遠い私なのだが、中学、高校の頃にはROだとかミュージックマガジン、Player、邦楽ならROジャパン、GB(ギターブック)、PatiPati(パチパチ)、月刊歌謡曲、FMレコパルなどにまみれて育ってきた。その中でもROは特別だった。



 c0004895_12214410.jpg
 現在は完全洋楽誌になっているようだが、私が(わりと)熱心に読んでいた1980年後半期はROにも邦楽の記事、レビューも載っていた。
 ROは私ではなく姉が購入していたのを読ませてもらっていた。音楽の影響は姉からのそれが非常に大きかった。
 ROの主筆は渋谷陽一氏、編集長は増井修(RO)、山崎洋一郎(ジャパン)両氏だった頃。聞いたこともない作家・松村雄策氏も登場し、渋谷氏との見開き2ページにわたる対談いわゆる「渋松対談」の滅茶苦茶な内容(+相原コージのとんでもマンガ)を真っ先に読み、そのあと洋楽関係の記事はすっ飛ばして邦楽ネタだけ漁っていた。
 
 姉の影響でなんとなく読んでいてたが、「なんとなく読む」というよりは、当時の渋谷氏や各ライターのレビューがとても読みやすかった、のである。
 佐野元春が1988年出したベストアルバムの中で、5、6人の評論家がライナーノーツをしたためていたが、中身の的確さとかは分からねど渋谷陽一の文章が一番読みやすかった。そして共感を覚えた。ああ、この人はなんて佐野元春の表現が巧いんだ、と。
 ソニーミュージック系の音楽(TMネットワークや渡辺美里)を全くといっていいほど取り上げない一方で、サザンや山下達郎、RCサクセションを翼賛的に持ち上げる偏った雑誌ROは、ある意味小気味よいものがあった。

 渋谷氏はラジオ番組のDJとしても脚光を浴びていた。私の場合はNHKの「FMホットライン」(日曜深夜)を録音して聞いたりしてた。海外電話でのやりとり(電話が通じないなどハプニングも多かった)、ミュージシャンを中心としたインタビュー(たまに一人独占インタビューあり)が内容。たまにROネタが出たり(松村を見た、市川哲史をみた)当時としてはNHKらしからぬ番組構成だったと覚えている。山下達郎との対談ではどっちが喋っているのかよく分からない時もあった(若干タツローが早口)。

 高校を卒業して、カラオケに行くようになると音楽にあまりこだわりを持たなくなり、渋谷氏やROの効力も薄れ、いつのまにか読まなくなっていた。しかしこの前ROを読んでみたら渋松対談がまだ続いていて結構面白かった。

 ちなみに現在、ラジオもまともに入らない場所に住んでいるので音楽番組は聴いていない。唯一の音楽ソースはスペースシャワーTVだけだ(地上波の番組はお笑いばっかりで面白くない)。
 
 いわゆる80年後半の「RO時代」については、これからも細かに思い出していきたい。
 つーか久々に書いたら長文になった(笑)
[PR]
by lidth-s-jay | 2005-03-30 12:21 | 音楽・芸能