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テクノドンライブという教訓(2)イエローマジックに呆然

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 1993年6月10日、土曜日。
 池袋駅周辺のビジネスホテルに到着後、水道橋駅に降りたのが、確か4時ぐらいだったと思う。梅雨のさなかだったがこの日は晴れていた。
 東京ドームが近づいてくると、ダフ屋があちこちにいて「チケットを売る」「買う」と呼びかけていた。このライブは全席指定で6,500円だった(と思う)。チケット相場がいくらだったのか今となっては知る由もない。
 ドームの外でもグッズを売る人たちがいた。私もそこでキーホルダーとか手ぬぐいとかを購入した。妙に安かった。よくみたら公式のロゴマークより斜体になっていた(YMO、というように)。ドーム内部のグッズショップで購入したものと比べて、「(外のショップモノは)偽物だったのか」と気づかされた。買った偽物は・・・後日適当にお土産として誰彼に渡した。有り難がられたので少し心が痛んだ。

 アリーナの後方右側席について見廻すと、意外に女性客が多かった。というか、私もそうだが全盛期にYMOを聴いていたとは思えない世代の人が目立った。名前は忘れたが大相撲の幕内力士がいた。

 やがて前座(The Orb)の演奏がはじまった。今回のYMOのアルバムと同じくアンビエントな曲が続いた。最初は盛り上がったけど、長くてだるくなった。
 前座が終わったあとも長い休憩があった。
 そういえば曲目はパンフレットに発表されていたが、予想通りと言うか期待はずれと言おうか、殆どがアルバム「テクノドン」の曲であった。これは・・・もっとだるいぞ、そう思いつつも「それでも途中でいろんな曲が挟まれるかも」などと期待を捨てていなかった。

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 結局期待だけで、昔の曲は「BEHIND THE MASK」「中国女」「CASTALIA」、あとアンコールの「東風」「FIRECRACKER」ぐらいだった。あと「RYDEEN」がさわりの部分だけ演奏された。
 当たり前と言えばそれまでだが、とにかく「テクノドン」の曲には退屈なものが多くて(個人的にまともに聞けたのは「BE A SUPERMAN」と「HI-TECH HIPPIES」だけ)、特に後半の「WATERFORD」など、殆どの観客がポカーンとしていた。最初は立っていた客も、だんだん座ってポカーン。昔の曲とそれ以外の時の客の温度差は、すごかった。
 ライブが終わり、三鷹方面行きの電車に乗ると、同じく水道橋から乗ってきたライブ客も多くいた。昔のYMOシャツを着たオタクっぽい人が熱弁していたが、彼にとってこのライブは満足できたものだったのだろうか。(続く)
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by lidth-s-jay | 2013-05-28 20:10 | 音楽・芸能