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雨に濡れてもひとり遠足

 今も昔も、グループで動くことが苦手だ。自分のペースで行って帰りたい。そんなことをしてるから友達も少なかったのだが、いまさら後悔するほどでもないかな、と思っている。おかげで奇抜な行動もやってきた。


 
 今でも思い出すのは、小学2年か3年生ぐらいのことだ。
 6月の梅雨時、土曜日。午前で学校が終わり集団下校。休みに入った。たぶん前の日から考えていたのだろうが、ひとり遠足をしたくなった。遠足というか、外で弁当を食べたくなったのだ。
 では母親に「ひとりで弁当食べたいから作って」などと言えるか。無理だ。怒られて終わりだ。まあもともと相談するまでもなく、手前にあるものを持っていくことにした。
 土曜日の昼ごはんとして、昨日のカレーの残りがあった。もうこれでいいやと、急遽タッパーを用意し、ご飯とカレーを詰め込み(ルーを分けるということはしない)、遠足を強行することにした。

 外は本格的な。それでも傘を差し、出かけていった。特に目的を決めないでたどり着いたのは、徒歩10分ぐらい離れた場所。目の前は田んぼで、その脇の林の茂み付近に腰を下ろす。雨なのにベンチのようなものもないので思いっきり濡れた。
 傘を差しながらタッパーのふたを開けてカレー弁当を食べた。傘を差していても、カレーに雨が容赦なく入ってくる。雨に濡れながら、灰色の田んぼを見て、雨水交じりのカレーを食べる。一体何がしたいのか分からない。これ、友達連れて、というわけにはいかないだろうなあ。やっぱりあいつとは遊ばないって言われると思う。
 当の本人(私)はというと、それでも心はわずかに躍っていたようだ。こういうのは雰囲気だぜ、と強がっていただろうか、確かに今振り返っても、どの遠足よりも記憶に残ることだった(こうやって書いてるし)。まあ、弁当を食べたあとは即帰宅したのだが・・・。



 その後は「勝手に遠足」はしなかったと思う。遠足や弁当とかでときめかなくなったからだろうか。
 とはいえ、もう少し大人になってからは、弁当を持って、外で食べている。公園や海辺で食べた弁当は、楽しい思い出のひとつだ。

 あのカレー弁当ほどではないけれど。
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by lidth-s-jay | 2014-10-04 18:54 | 小学校専用