赤面文集リプライズ、後半である。
  
 前半に紹介したモテタイ系のほか、モテナイ系(女狙いを考えていない連中)にもいろいろな奇作が目立った。

 学校のことをソコソコに趣味にページを費やす男子。滅多に口を開かない、物静かなやつがF1だか何かの外国車で熱く語っていた時はアンタしゃべんないでそんなことばかり考えてたのかよと萎える気持ちになった。
 唐突にクイズを書く。しかも答えは掲載されていない。こればっかりは脳裏探索不能である。無類のクイズマニア(なおかつ文集が嫌いでスペースを埋めたいが故の蛮行)であろう。
 2ページびっしりにゲームブックを書く。ゲームブックとは心理テストなどでよくあるYes-No診断みたく、多くの選択肢を用意してストーリーを読み進めていく(パラグラフ、という)やつで、80年代後半に流行したが、まさか文集で大作を書き上げるとは、大した馬鹿である。  内容もクラスの出来事(しかもえらく細かい)をふんだんにちりばめたものであるが、作った本人以外で読んだ人がいるのか甚だ疑問である。例によって普段は無口な男であった。
 半分のページをイラストで埋める。何も言うまいが、よほど文集が嫌いだったんだなと。

 女子も痒い感じの話が多かった。
 男子に比べて自己紹介が細かく記されていた。好きな色、とかはまあいいんだけれど、「よく見るテレビ番組」は、後々のことを考えて書くべきだろう。『君の瞳をタイホする!』『世界で一番君が好き!』など、どれだけWアサノに毒されてんだよと。好きな俳優:加勢大周とかも。新加勢大周って書いた子はいないのか。
 好きな本は大抵許される範囲なのだが、「銀色夏生」が多いのも特徴的である。キラキラふわふわ。一方、(男女共通して)アニメ・ファンタジー漫画などのマニアな趣味を列挙する人は少なかった。隠したい趣向なのかもしれないが恋心チラリズムな言い回し連発のほうが後々十分恥ずかしい記録ではないかと思う。
 仲良しだった子の名前を挙げるのも多かったが、裏事情もありそうで怖い。ずっと忘れないから・・・!!というノリなんだろうが、卒業後10年ぐらい音沙汰なしのまま忘却の彼方、が普通じゃないかと思う。むしろ突然電話がかかってきたら要注意だ。特に選挙前とか。

 内容はともかく、15分ぐらいあれば書けちゃうスッカスカなものから、お前そのエネルギー少し他に使えよと言いたくなる超力作まで、彼ら彼女らの本性丸見えな、個人ページ。嫁旦那、子供たちに見つからぬよう無事保護してほしいものだ。

 以上、高校では2年程度文集まとめを担当した瑠璃カケスの思い出。私が何を書いたかはさておき、代わりに文集を代筆してやった覚えはある。印刷後半泣きしてたな本人。
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by lidth-s-jay | 2007-02-19 20:32 | 高校専用

 随分ぶりにUPするのだが、あまりの更新の無さに管理人である瑠璃カケスも驚きを隠せない。嘘である。皿洗いをしてたら急に書きたくなったのだ。まあいいや。

 さて。2月も中旬を過ぎ、小中高関係なく、また文集の季節になった。今でもあるのか分からないが、瑠璃カケスが現役だった頃(1980年後半~1990年初期)は「文集は当然作るもの」とされていた。
 
 文集作成にはあまり予算も無く、パソコン・ワープロもまだ普及するには至ってなかったので、藁半紙・手書きが当たり前だったが、学年によって装丁の具合に差はあった(平とじで製本されたものから、単に大型ホッチキスでガッチャンと留めただけのものまで)。
 内容も各個人の持分2ページの他に、「なんでもベスト5」「各先生からの言葉」「寄せ書き」など、一体何を考えて・・・というコンテンツもりだくさんだった(たまに手抜きの薄っぺらい文集もあったが)。

 どんな角度からも突っ込み具合満載な文集。当ブログでも小学6年ときの文集を紹介したことがあったが、今回は特に高校のときの文集について、なんだこれと思われる言い回しを羅列してみたい。ちなみに、残念なことに当該文集が手元に無く、すべて記憶だけの話になる。残念だ実に残念だ。・・・しかし、自分の文を読まずに済んで一安心というのもある。



 圧倒的に、男子がバカだ。タレントの伊集院光が「中二病」(中学2年頃に起こる、なんかしらんけど男子の格好つけたがり症候群)を挙げていたが、文集に関しては高校生のほうがひどい気がした。

 まず、歌詞をのせる。流行り廃れもあるとは思うが久保田利伸の「Missing」がその典型であろう。大沢誉志幸、ハウンドドッグなども彼らにとってよいテキストを提供してくれたようで、バンバン書かれた。ひどい場合にはボン・ジョビやa-haなどの英語詞を引っ張ってくる輩もいた。
 ちなみに女子にも、プリンセス・プリンセスとかパーソンズの乙女チックな詞を持ってくるのもたまにいた。女子だから許されるような錯覚に陥るが、十分恥ずかしいと思う。
 これが少し時間が過ぎるとZARDとかT-BOLANなどのビーイング系が多くなりそうだがどうなんだろう。それに比べ今の子は可愛そうだ。ヒップホップを書こうとするとそれだけで自分のページが終わってしまう。それともスキマスイッチや「ゆず」なのか。あんまり恥ずかしくないのが難点である。
 
 男子特有の言い回しに「これがこの一時の楽しさだと思うと涙が出そうになった」「涙がこみあげるぐらい嬉しかった」などもあった。いくらなんでも涙腺弱すぎだよ精子じゃないんだから軽々と出すなと思うのだが、こういう台詞を書いてしまうナルシズムというか自信過剰というか、凄いなと感銘を受ける。
 こういうのを女子が読んで「○○クンって優しさもあるんだ・・・」と思わせたら大したものだが、実際どうなわけこれ。私が女ならドン引きなんだが・・・。

後半に続く。
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by lidth-s-jay | 2007-02-19 20:08 | 高校専用