「みかん」という言葉を聞いて、ご覧の方々は次にどんな言葉を浮かべるだろうか。
 色だったり味だったり、人によって似てたり違っていたり、と、様々な言葉が出てくるのだと思う。

 中学生の時通ってた学習塾で、まさに今と同じ質問が先生から出された。
 「お前ら、みかんって聞いてパッと浮かぶものってなんだ?」
 塾生全員が思い思いに言葉を並べていく。連想ゲームである。
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 「黄色(オレンジ)」「すっぱい」「丸い」「食べたい」という直感的な反応も多かった一方で「寒い」「コタツ」「ネコ」と、もうひとつ先の反応をした子もいた。瑠璃カケスは・・・多分前者のほうだったと思う。

 一通りでたあと先生の解説。
・「みかん」という言葉からどれだけの想像力が働くか。
・ひとつの言葉をもとに広い連想ができれば、国語の力が育まれる。
・たとえば「コタツ」などは、みかんのある情景を浮かべたという意味では、なかなかのもの。
など。
 過去の例で、「みかん」と聞いて「海」と答えた子がいたらしい。
 その子は、旅先で海辺を走る電車に乗ったところ、車窓からみかんの木が並んでいていたのが印象的で、海という言葉を思いついた、とのこと。独創的とまでは思わないが、「食べたい」とか言う食いしん坊よりは少し内なる情景が豊かなのだろうと、その時は妙に感心した。
 このあと、瑠璃カケスは家でも姉にこの連想ゲームをやってもらっていたが、チープな反応しか出来なくて「おらぁだめだぁ」なんて諦めてしまった。

 今だったら、みかんは「別れ」と答える。芥川龍之介の小説に、そんなようなものを連想させるシーンがあった(「レモン」だったら「ザ・テレビジョン」では情けないので「うなされるほどの高熱」と言っておきたい。「くりぃむれもん」とか以っての外である)。
 大人になってしまうと答え探しばっかりになって、面白みが薄れるのが残念。


 それでも、以前、映像作家の人が「風にも色があるんですよ」と、さらりと話してた時は、すごいな、と思った。
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by lidth-s-jay | 2012-10-07 09:37 | 中学校専用

恋とはどんなものかしら

 好きな女の子ができると、一日中その子のことばかり考えてアレコレが手につかなくなる、という経験がおありの方もいると思う。
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 恋わずらい。そうなったとしても腹は減るし、男ならエロ本とかグラビアを見てたらパンツも脱ぐしで、その辺は理性と欲求の棲み分けはできているようだが、それでも、好きな子のことを考えると夢心地になっていたのは、間違いない。



 瑠璃カケスも何度か恋わずらいを経験したが、特に高校のときだろうか、自分でも気持ち悪いぐらいに、女の子が好きで好きでたまらない時期があった(しかし性欲とは全く別だった。我ながらピュアなものである)。
 夜、布団にかぶっていても女の子のことで頭がいっぱいになる。そうなると、いわゆる躁状態となり、猪突猛進あるのみ、つまり「明日の朝告白するぞ!!」と決め込んでしまう。脳内ウオーミングアップ。そしてストレート3球勝負を挑む気力万全。寝る前なのに。
 これで夜も眠れないか、というと、多少寝つきが悪いこともあったものの、程なく夢の中へ落ちていった。



 朝。身体を起こしてふと考える。「あれっ 告白とか思ってたけど・・・」
 急激にテンションが低下しているのが分かる。あんなに告白するぞ、告白するぞ、午前8時に階段踊り場で告白するぞ、と息巻いていた夜が嘘のように。面倒だし、まあいいか。
 そして、1日が始まる。

 しばらくは、夜興奮、寝て、朝振り出し、の繰り返しが続いた。多重人格とか、我ながら病気かと思うぐらいの変わりようだった。厚生省には恋わずらいを疾患の一種として認定してもらいたかった。
 あと、夜気持ちが高ぶってるなら、夜のうちにその子に電話して伝えることができたかもしれない。もっとも現在のメールほど手軽ではなく、結局躊躇した。メールだったら多分直感的に何回か告白して、そのたび落ち込んでるだろうなあ。

 結果、高校生のうちはどの女の子にも気持ちを伝えることもなく終わった。当然ながら気持ちを伝えられることもなかった。がっくり。



 あれから20年が経ち、寝る時に考えて幸せになるのは「近々食べたいもの」である。
 ああカツ丼もたまにはいいなあ、なんて。
 今じゃあ色気より食い気なのかね、とちょっと寂しくなりながら、この頃もやはり、夢の中に落ちていくのである。
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by lidth-s-jay | 2012-10-06 08:39 | 男子・女子