市立図書館でのお勉強

 「家にいると勉強できないから」図書館に行く、というセオリーがある。いや、あるのかどうかは分からないけれど、なぜか休日にわざわざ図書館に出向いて勉強する受験生は今でも少なくないはずだ。

 図書館で勉強するメリットは多い。
 まず社会・理科の分野では図鑑・事典の類が豊富にあるため、テキスト・参考書の範囲では分からないポイントを多角的に理解することも可能である。ただし、問題も多い。これについては後述。
 また、友人を誘って共に勉強することが可能なので、いい意味での「監視」機能をも付加できる。お互いの自宅のような「誘惑(マンガとか)」もないし、図書館という性質上、基本的には私語も発生しないので、とりあえず「勉強に集中する他にない」環境が出来上がる。もちろんこれも問題が顕在する。

 さて瑠璃カケスの場合である。
 私が特に利用していたのは、かつてこのブログでも取り上げた市立図書館の分館である。居住地の図書館ではなく、隣町になるのだが、通学していた高校の近くにあり、何かと利用していた。
 分館なので小さく席数も限られており、日曜日は午前中に行かないと机を利用できないこともある。並んでいる蔵書の数は高校の図書館よりも少ないようだったが、その分棚も少なく、また窓が大きいので、室内は程よく明るかった。児童書・絵本が多く、子供が多かったので、必ずしも静かな雰囲気だとは言えなかった。
 そんな分館に、日曜日、バスに乗って出かけた。家族に「勉強しに行く」と言うと悪い顔をされなかったのでホッとしていた。

 図書館で勉強すると頭がよくなったような感じがする、と誰彼が言っていたようだが、そうなのかもしれない。私の場合、普段(苦手で)できない数学や、英語のちょっとムズカシめの問題集を広げていた覚えがある。特に英語はわざわざ図書館専用の問題集まで買っていた(というか、普通に買ったつもりがいつのまにか図書館でしかやらなくなった)。
 
 いくら図書館で特別マゾ学習に挑んだところで、所詮集中力は持たない。1時間半も持続できればいいほうで、あとは気楽な社会の歴史なんかを勉強する、格好で学習漫画を読んでいた。小学生向きである。
 さらにそれすらも飽きてしまい、全く関係ない保健体育の教本を探し当て、体操のエロいポーズを探したりするという、神聖なる図書館にしてあるまじき行為まで侵す。行為と書くと気まずいが、とりあえず読むまでで収まってはいた。と思う。

 家庭での学習に比べれば総時間では上回っているのだが、今思い起こしても、図書館で勉強してその成果が出た、という実感は皆無に等しかった気がする。体育教本の胸ポチにも問題があると思うのだが、結局は「あまり緊張しすぎる環境では却って学習効果に反映されにくい」のではないかと思える。むしろ単語カードの一問一答のような、普段勉強しない場所や雰囲気でのスキマ学習のほうが、脳みそもリラックスしているようで吸収が良かった、と思える。あの英語問題集も、大半を解いたわりには役に立たなかった(その問題集が文英堂の青緑の表紙だったことはよく覚えているのだが)。

 余談だが、途中に昼飯を食べに行く際、わりと利用したのが父親に教えてもらった近くの食堂で、味噌カツ定食が物凄く美味かった。キャベツがもっさりとあっと食べにくかったが、味噌カツとのバランスは絶妙だった。
 しかし、この食堂、焼きバナナ味噌カツ定食でテレビにも出たらしく、グルメの間ではそちらのイメージが強いらしい。→参考リンク
 
 友人とか同級生と連れ立って勉強、ということは無かった。そういうのが苦手だったし当然女子の知り合いでも誘うレベルの付き合いも無し、故に一人。先ほどはメリットを書いたのだが、私には当てはまらない気がした。誰かいても結局リラックスには至らないだろうから、である。大学時代に当時の連れ合いとテスト対策の勉強をしたが、その講義は見事単位を落とした。

 この市立図書館分館、現在は「子ども情報センター」と名前を変えつつ、図書館活動も継続している。私が通っていた頃は「銀座商店街」という、大抵全国に存在しなおかつゴーストストリートとなっているアーケード通りがあった。そのボロさ加減は、勉強した帰りには心地よかった。見事その日の学習内容を忘れるほど。

 10年以上経った場所での、自分だけの懐かしい思い出の図書館タウンだった。
 
[PR]
by lidth-s-jay | 2006-04-09 23:36 | 高校専用 | Comments(0)