恋心を抱きつつも敵だった女子・アンディ(前編)

 そしてすべてが妄想という。最初に結論。

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 中学1年生の初夏、実力テストが実施された。それまで我こそ神童と勘違いしていた私もランク付けされることになり、その結果フツーな成績であったことに少なからず落胆しつつ「誰だよオレ様よりも上の連中約十数人は」と憤っていた。学業とか関係なく途方も無いバカである。
 その独りよがりな憤りの末判明したのは、今回のテスト1位がA組の女子だということ、だった。450点越えという圧倒的実力も聞こえてくる。誰だその女は。アンディだった。
 
 アンディは中学校から一緒になった。
 隣町では有数(というか1,2を競う)の地場産業会社のお嬢さん、であった。やや大柄だったが可愛かった。勉学は上記の結果が示すとおり。運動は苦手だったが音楽・美術・書道の芸術分野では非凡さを発揮。
 入学当初は知らなかったのだが、同じ部活だった。何だよブラスかよ早く気づけ自分。

 自分の出の小学校でも何かに秀でる女子はいたと思うが、特にテストで大差をつけられたことで完全なる敗北と「才女っていい・・・」という変な憧れ、しまいにはその可愛さもあって熱を上げるようになる。熱を上げたところで告白とかそういう気持ちは中学1年では生まれない。
 でも毎日がアンディだった。当時は。

 しかし、さらに情報を聞いたり、やがて部活で知り合ううち、実はアンディは「人間的にはいかがなものかと」と言わざるを得ない、癖のある人物であることを思い知る。
 お嬢様+お勉強ができる+可愛いのでそれなりにチヤホヤされる、という延長線なのか、とにかくキツい性格だった。当然中学の先生なんて屁とも思わず堂々と反論する。我々同級生しかもバカにも容赦ない。一方で「(一部の人気ありそうな)男子にはすぐ寄っていく」という話(同じ小学校出身の女子から)も聞いた。いわゆるツンデレである。

 部活が一緒だからといってあまり話すことがなかった私とアンディ。私だけ意識していた情けない1年が過ぎた、次の春。
 今度はクラスが一緒になる。しかもグループまで。どうなる一体!?
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by lidth-s-jay | 2006-04-16 04:01 | 男子・女子 | Comments(0)