パックス・ポスペターナ(2)ポストペットチャットの浮世離れ前編

 ((1)からお読みください)



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ポスペチャットはパークから専用ブラウザをダウンロードする必要があるが、逆にポストペットユーザーでなくても、またパーク料金を払わなくてもブラウザさえあればチャットはできる。しかしやはりポスペユーザーでないと会話についていけないところもあったので、私の周りはユーザー以外のチャット参加者はあまり聞いたことはない。

 さて、ポストペットチャット、私もダウンロードして入室。いろんなチャットルームがあって徘徊しているうちにひとつの部屋に入り浸るようになった。知っている人がいると、話しやすいというのも現実のコミュニティ形成と同じだった。
 やがて2人が3人、5人、8人と知り合いが増えてきて、輪のあつまりが時には交わったり内輪だけになったり。

 チャット用語のようなものもあった。「おはつ(はじめまして)」「おちます(終了する)」のほか
「こん」「おめ」「おは」などの略語など。「|_・)チラッ 」「(^^)/~~~」などの顔文字もMS-IMEに辞書バンドルされておらず、当時はコピー&貼り付けでいろいろマニュアル登録していった。(笑)や(泣)なんていう表現も。

 画面上に文字がどんどん流れていく。タイピングも速くなった。WinMac でハンドルネームの色が違っていたりした。IPアドレスをonにできる機能があり、現在と違いダイヤルアップ接続がほとんどだったので、アクセスポイント表示から相手の住んでる場所(県単位または大都市がほとんどではあったけれど)が分かるのでそこから「Macはどう?」「横浜の人なんだー」という会話になる。

 ハンドルネーム(HN)つまり愛称は自分で決める。私は当初「とりあたま」であった。
 周囲も愛称で呼び合った。そして連帯意識が深まる。「しめじの部屋」という名のチャットルームに入り浸っていた私は「今日午後9時にしめじ集合ね!」なんてポスペメールをもらったり送ったりしていた(書き忘れたが、ポスペはペットが受信確認記録を持ってくる)。そして屈託もなく話を続ける。今何を飲んでるのかとか、会社や学校の話、恋愛トーク・・・
 やがてコミュニティがさらに深まると、ポスペチャットというオープンスペースを抜け出して「ICQ」(メッセンジャーツール)や「IRC」(クローズドスペースのチャット)で個室トークをしたりなど。
 ポスチャの内外関係なく、古今東西「電機メーカーの名前」「ヨーロッパの国の名前」「人間の骨の名前」なんて馬鹿なネタで遊んでいたこともあった。愉楽のポストペットの世界、パックス・ポスペターナを人々は謳歌していた。
((3)に続く)
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by lidth-s-jay | 2005-01-22 16:15 | 流行 | Comments(0)