ウタゴエ部で学んだこと・第3章

 ウタゴエ部のことを書くにあたって、関連する各種イベントをいろいろ思い出してみた。性格上、他の部活動との比較は難しいが、例としてこれだけのものがある。

・コンクール(連盟主催、NHK)
・定期演奏会(年1回)
・地区の合同音楽会・練習会
・学校行事(文化祭、卒業生送別会など)

・夏の合宿

・部内懇親行事(遠足・クリスマス会など)

・・・公式・非公式から、真面目なものからくだけたものまで様々だが、長期休暇以外は総じて「日曜日に催される」ものが多かった。当時は平日+土曜日が学校で、おおよそ放課後は部活に充てられていたので、下手すると全く休みなく部活動行事に参加する時期も、あったというわけだ。そんな風に2年のとき同じクラスだったオカンが学級文集でそう書いていたから間違いない。・・・制服を着ているとはいえ、電車での出張行事はそこそこ楽しみでもあった。
 
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 年が明けたのちの一番大きな行事は、3月末にある定期演奏会だ。市のホールを借りてお客さんに来てもらっての演奏。マニアックな合唱曲からポピュラーな歌まで幅広く扱う(全4ステージ)。コンクールとは違った、割とリラックスした雰囲気で取り組めるのだが、何せ曲の数が多いから暗譜するだけでも大変である。加えて1,2年生が中心となるので、仕上がりはいいとは言えないが、先述の通りコンクールとは違うというだけでも、気持ちの面では楽だった。
 特に3月に入り、定期試験が終わると自習期間(実質的な春休み)となり、部活の時間も大幅に増える。ただ最初のうちは、卒業する3年生や、午前補講などもあって部活の参加もやや疎らであったので、パートごとの自主練習などが多かったように思う。そうなると、もともと少ない男連中にも適当具合に磨きがかかる。
 男声、の中でも私はテノール(上のほう)のパートだった。同学年(2年)には3人、1年に2人だったと思うが、そもそも自分ら3人は遊んでばかりだった。裏山で練習、とうそぶいて外に出かけ、ちょっと音あわせして、たまたまうまくいくと、「よし俺たちは完璧だ」と女がどうのこうのくっちゃべっていた(当時彼女無しは私だけだったが・・・)。一度それで合同練習に遅れて顰蹙をかったこともあった。あまりにも適当すぎて足を引っ張り、結局部活終了後に居残り練習とかしていた。つくづく情けない連中である(と、お互いを責め合っていた)。
 
 ギリギリまで不安な出来のまま、定演に突入。内容はさておき、卒業する3年生の最後のステージでもあり、在校生部員にとっても1年の総仕上げであり、終われば感極まって泣くやつ続出。私は・・・覚えがないのだが多分そこまでではなかったとは思う。演奏会終了後の撤収まで気が抜けなかった、というのもあるけれど。男連中でOB宅で夜通し打ち上げしてたのだけは覚えがある。初めての裏ビデオを見たのもこの時だった。

 そうして、2年春から入ったウタゴエ部の1年間が、終わった。
 中途入部でありながら、同じ時期に入部した1年生から「先輩」と呼ばれるのは、なんとも変な気分だったし、また同級生とはいえ、実質的に1年キャリアのある2年生(の雰囲気)についていくのも、大変だった。分からないことだらけのまま、ただひたすら練習に通った(たまにランバダ踊りで脱線した)1年だった。

 ふたたび桜の季節となった。
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by lidth-s-jay | 2006-10-21 14:39 | クラブ活動