ふみちゃん迎撃騒動

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 小学校:3年1組、班に分かれての掃除の時間、私たちの班は校舎裏の庭を竹ぼうきでザザッと葉っぱ集めなどしていた。午後の秋の日差しがやんわりと。

 そこへ、どういうタイミングか、2組の「ふみちゃん」がやってきた。アンパンマンそっくりで、前回登場してもらったミツ君と同じぐらいキレやすいことで知れわたっていた。
 ふみちゃんも竹ぼうきの類を持っていたのだが校舎裏の庭は我々1組の管轄(シマ)である。邪魔臭いので、1組グループは「あっちいけ」「おまえ違うやろ」と次々に排除の暴言を投げかけた。そしてキレるふみちゃん。



 弧を描くがごとく、竹ぼうきをブンブン振り回してくるふみちゃん。ブンブン回りながら発した奇声は「ふみちゃんサイクロン!!!」奴は本気だ。どんどんこちらに近づいてくる。
 給食のアイスクリームの取り合いでフォークをぶん投げるなど、悪名高き男、ふみちゃん。これは、なんとかしないとヤバいと思い、専守防衛の行使を決意した我々1組は威嚇ではあるものの砂利石でふみちゃんを威嚇迎撃しはじめた。そんなもの構わずじわりじわりとやってくるふみちゃん。
 ところが、よほど頭に血が上っていたのか、茶髪なだけで「外人」と言われていたマサミツが直径5cmの石をふみちゃんに目がけて発射、見事ふみちゃんのこめかみ付近に命中したのだ。サイクロンの速度が遅くなり、こちらを向いた時のふみちゃん、額から流血。落下等による鼻血は何度か見かけたが、負傷流血は初めてだったのでちょっとビビッた。
 ふみちゃん、もっとぶちキレて石を投げ返してくるのかと恐れたが、なみだ目のまま「ふみちゃんビーム!!」(?)とか言って逃げ去っていった。残された1組班は驚きこそすれ、マサミツを称えた。

 掃除の時間が終わったあと、マサミツは担任のユミコ先生の呼び出しをくらった。ふみちゃんは当然保健室送りとなったが軽傷だったようだ。しかしマサミツは2組のウラノ先生にぶん殴られて泣いて帰ってきた。
 我々当事者は、怒ると無茶苦茶怖いユミコ先生に「ふみが威嚇行為をしてきたからマサミツのは正当防衛だ」という旨を強く主張、とりあえずユミコ先生を説得させた。

 これが正当だとか過剰だとか、そんなことよりも、そもそも掃除エリアの管轄から外れた危険分子「ふみちゃん」を放っておいた2組連中(ウラノ先生含む)に責任があるんじゃねえのかと思った。子供の行為には限度がないのだから、キレる奴もいじめられる奴もクラスや班のみんなで守る必要がある。
 もっとも、こういう危ない経験を通じて私たちは傷つけることへの罪の意識を学ぶ。実体験でなければ分からない罪悪感の認識。避けたくても避けては通れないのだ。

 ちなみに私もふみちゃんに投げられて左手首を捻挫したことがある。あれ以来、「君子危うきに近寄らず」という教訓を得ている・・・のは嘘で、なぜかふみちゃんが転校する中学2年まで割りと仲がよかった。あれ、なんでだろ。ふみちゃんについては、また書くかも。

※2012年11月24日追記
現場の小学校裏庭に行ってきたので写真を差し替えました。
何にも変わっちゃいない。
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by lidth-s-jay | 2004-12-15 15:20 | 小学校専用